ヘヴン・アイズ

  • 河出書房新社 (2003年6月20日発売)
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本棚登録 : 261
感想 : 42
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アーモンドの小説は、どれもすごいとは思いつついま一つ生理的な違和感のようなものを感じていたのだけど、これはとてもよかった。女の子が主人公だったからかもしれないし、アーモンド世界に不可欠の「未知なる存在」のうち禍々しさを秘めた部分がヘヴンアイズでなくグランパに分かれて存在していたからかもしれない。アーモンドにしては多少楽観的な雰囲気が漂っているからかもしれない。
グランパを含め、登場人物がほんとに魅力的。中でもやはりヘヴンアイズが。彼女の天使的な発言と独特の言い回しに魅了された! それからジャニュアリー。少年らしさがかっこいいね! 自由だ!と叫ぶ場面は思わず映像で見てみたいと思ってしまった。 たくさんの人に読んでほしいおすすめの1冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2018年12月4日
読了日 : 2010年2月10日
本棚登録日 : 2018年12月2日

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