1960年の中学生の女の子たち(東京のお嬢様たちだけど)の、現代と全然違うようで実はさほど変わらぬ生活というか心模様を描いた小説。でも少女たち、今の子よりやっぱり強いな。それはあんたに関係ないでしょと思うくらいのことにも頭から突っ込んでいって、人のことでも口を出し合う。メインテーマに関して言えば、仲良したちからも秘密をひた隠しにしたまま去っていったチーコのことがよくわからなかったし、実は二人を両天秤にかけた不良?という三上くんもあまりぴんと来なかった。だって、わかるでしょ、普通……てゆーか。実際のところ、出てくる部分では全然悪いことしていない三上くんがひとりで悪者にされてちょっと気の毒な気がした。恋愛は対等な関係でするものだと思うけど女の子はいつも一方的に被害者ですか?って感じで。 その辺ちょっと古い価値観に違和感を感じたけど、まあ、読み物としては。小5の娘は面白いと言っていた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年12月5日
- 読了日 : 2011年7月13日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
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