ミスター・プレイボーイの受難 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房 (2011年10月24日発売)
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本棚登録 : 99
感想 : 17
3

攻め:大伴
受け:業平歩


子供の頃から可愛くて、大人になった今は魅惑的で周りの男女からモテる。しかし、修羅場に発展するうちに冷淡な態度を取るようになった歩。
ある日ストーカー女を上手に撃退してくれた同期・大伴と仲良くなる。大伴も歩とセットで語られる程のイケメンで、しかし料理が出来ないのに出来るだろうと誤解のまま弁当男子選手権に出ることになり、料理全般が得意な歩が教えることに…。



受け子ちゃんは「形よく描かれた眉は強固な意志を主張し、筋の通った鼻は細過ぎず、どこかいたずらっぽい少年の面影を残し(略)唇は淫蕩な香りを放つ」くらいの美貌らしいです。
なのに、そういう表現があるなら美しい、とか 綺麗とか の種類の絵師さんにお願いして欲しかったです。
深井先生は嫌いじゃないけど、綺麗系の絵の種類じゃないよね?
私の中で綺麗と言えば蓮川さん、水名瀬さん、陸裕さん…。
表紙は良かったんだけどなぁ。



お話はすごく良かった!元々お互いゲイじゃないから、最初は居心地がいいとか楽とかいう感覚なんだけど、相手に女の影が出てきてアレって思ったり、自分の気持ちを自覚した後もあっさり身体を繋げる真似はしないで自分の気持ちを探りに行ってるところとか。もちろん男同士だから慎重になるのはあるだろうけれど、そうじゃなくてじっくり考えてるのがいい。いろいろ切なくなってるのも良かった。やっぱり逡巡は大切よね。

料理もいろいろ美味しそうなのが出てきて良かったです。

うん、ホント、絵師さんが美しい系の絵柄だったら☆4つにしたのに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: リーマン同士
感想投稿日 : 2013年7月29日
読了日 : 2013年7月29日
本棚登録日 : 2013年7月29日

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