八日目の蝉 (中公文庫 か 61-3)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年1月22日発売)
3.87
  • (1858)
  • (3005)
  • (1885)
  • (349)
  • (73)
本棚登録 : 21603
感想 : 2379
4

数年ぶりの再読。

以前読んだ時は正直面白いと思えなかった。

久々に読み返してみて、前回とはあきらかに違った読後感を味わっている。

ただ、この感覚は何なんだろう。

決して心温まるストーリーでも、ましてや謎解きミステリーでも、ファンタジーでもSF作品でもない。

不倫相手の子供を誘拐し、逃亡しながら歩んだ月日。

決して褒められる事ではないが、何とも言えない不思議な読後感に浸っている自分がいる。

説明
内容(「BOOK」データベースより)
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
角田/光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」で第九回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で第一八回野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で第一三回坪田譲治文学賞、2003年『空中庭園』で第二回婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第一三二回直木賞、07年『八日目の蝉』で第二回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角田光代
感想投稿日 : 2020年4月29日
読了日 : 2020年4月29日
本棚登録日 : 2019年5月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする