出版からはや10年、ようやく読み終えましたが、やはり直木賞受賞作は伊達じゃない。
千利休の生涯を描いた作品を描いた作品は巻頭から利久がまさに切腹しようとするシーンから始まる。
そして、彼の人生を遡る物語が始まる。
勝手なイメージとして僧侶のようなイメージを持っていた。
故に、妻がいて子供がいることに最初に驚きがあった。
千家、茶道の宗家として歴史が続いている中で、それは当然のことだった。
千利休...茶道に生きた人というイメージしかなかったが、秀吉との確執、美の追求、詫び寂、そして愛する女。
茶人としての生き様ではなく、1人の男としての利休の生涯が描かれていました。
説明
内容紹介
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。解説は作家の宮部みゆき氏。
内容(「BOOK」データベースより)
女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本/兼一
1956年(昭和31年)、京都市生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務、フリーランスのライターを経て作家になる。2002年、『戦国秘録 白鷹伝』(祥伝社)でデビュー。2004年、『火天の城』(文藝春秋)で第11回松本清張賞を受賞。2009年、『利休にたずねよ』(PHP研究所)で第140回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
- 感想投稿日 : 2020年11月29日
- 読了日 : 2020年11月29日
- 本棚登録日 : 2020年7月31日
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