誉田哲也さんは押しも押されぬ人気作家です。僕も武士道シリーズは大大大好きで、完結した時にはしばらくロスになったぐらいです。
翻って彼の本分であるサスペンスが、エンタメとしては結構えぐいので正直苦手です。というかストロベリーナイトで合わないものを感じて、遠巻きにしていたのが正直なところです。
本棚の肥やしになっていたこの「ジウ」をとうとう読んでみました。やはりなかなかのえぐみが有り、ところどころ辛い部分があったのですが、スピード感とキャラクターの分かりやすさが読む手を止めさせませんでした。
美人で心優しい有能な美咲。死をも厭わない戦闘機械のような基子。この二人のコントラストが素晴しく、この先の展開に期待せざるを得ないです。
主人公は美咲なのですが、基子の敵に回すと非常に厄介そうな異常性が小説としては魅力的。美咲はある意味普通なのでそんなに引っかかりありません。
次回作も短いスパンで読んでみようと思います。
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- 感想投稿日 : 2020年9月30日
- 読了日 : 2020年9月29日
- 本棚登録日 : 2020年9月29日
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