善良な本を書かせたら、瀬尾まいこさんと双璧を成す小説界の良心です。
この本は高校生たちが各々鬱屈したものを感じながら、合唱を通じて次第に自分の居場所を見つけて、思いやっていくという希望溢れる物語です。
自分なんてつまらないと思っているのは、自分も同じだったので分かります。逆に自信満々で楽しい学生生活の方が想像するの難しいです。
しかし彼らもまた段々とキラキラが増してきて、青春真っただ中になっていくんですね。いいなあ青春。自分には訪れなかった時間ですが、そういう本を読むのは大好き。
心洗われるし、あまり大きな話ではないのも好感が持てます。
学校内での合唱なんて物語になるなんて思わないでしょう。大体全国大会とか目指しちゃうし。
その辺りが色々な人にフィットする本かもしれません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月29日
- 読了日 : 2020年9月25日
- 本棚登録日 : 2020年9月25日
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