この本は『嘘』と上手に付き合うための本です。人生の前半を『嘘』にまみれてきた作者だからこそかける嘘との付き合い方。
白川道先生の「嘘」にまつわるエッセイ集です。『時には嘘も必要』というのは『汚れた大人』になってしまった自分が言うことではないのかもしれませんが、この本の内容に書かれていることは嘘にまつわる四方山話や嘘で失敗したこと。そして、自身が経験した先物取引にまつわる嘘や株式市場にまつわる嘘について、淡々と書かれています。
僕も最初に就職した会社が(現在では実質的に倒産しているが)白川先生がかつて経験した東京は日本橋蛎殻町のとある商品先物取引を事業においている会社だったので、白川先生がかつて北浜の先物会社で見聞きしたりまた経験されたこと(とはいっても僕は白川先生のように優秀な『営業マン』ではなくダメ社員でしたが…。)とほぼ同一のものを僕自身もまた見ているだけに
「あぁ、業界の本質って変わらないんだなぁ」
ということを思わずにはいられませんでした。
ですので、自分は「正直者」と言う気はまったくありませんが、いろいろと考えさせられる内容でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年7月6日
- 読了日 : 2011年7月6日
- 本棚登録日 : 2010年11月5日
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