『ヒツジ』の一生で終わるか?それとも『ライオン』に変わる決断をするのか?それは自分次第、とこの本で筆者は説いていますが『安全パイ』の生き方をするにはヒツジでいることをお勧めしたいと思います。
どうもこの人の本をいくつか読んでみると、まず見開きの右側に何か格言めいたことを書いて、その左側に解説を書く、というスタイルのようですね。さくっと読めて読める人は大体30分くらいで読み終えることが出来るのではないのでしょうか?ここで扱われている『ヒツジ』とは『何かあるたびに群がって結局何も成し遂げられない人』だそうで、それにたいして「ライオン」とは『いたずらに群れず孤高に物事を成し遂げようとする人』のことをさすのだそうで、
・ヒツジは自分の自慢をする。ライオンは上司と部下の自慢をする。
・ヒツジはお客様にルールを張り叫ぶ。ライオンはお客様のルール違反を新ルールに活かす。
・ヒツジは目先の給料で一喜一憂する。ライオンは生涯賃金で考える。
・ヒツジは少しでも得をしようと血眼になる。ライオンは相手に少し得をさせて主導権と時間を買う。
・ヒツジは模範解答を探しまわる。ライオンは自分の理想を模範解答にする。
・ヒツジは仕返しすることで復讐する。ライオンは許すことで復讐する。……etc.
などの77の項目を挙げて書いております。これから先がどうなっていくのかは神ならぬ身には分かりませんが、筆者の言うとおり、そこそこに働いて、そこそこの給料をもらい、働き始めての40年間をルーティンワークを生きたいのでしたら、『ヒツジ』の生き方をするべきで、実際にそのほうが『安定した』生き方が出来るかと思われます、『イノベーション』という言葉は個人的な見解として官僚的な傾向の強い組織ではむしろ害悪であり、そういうことを言う人間は排除されてしまうのが関の山でしょうから。
しかし、『どっちの生き方をするかは自分次第』と筆者が言うように「オレはライオンとして生きるんだ!』という結論を、もし、この本を読んで決断された方は、それは相当に山あり谷ありの人生を覚悟しなければならないでしょう。しかし、自分が最期を迎える際に『あぁ、オレの人生はいろいろあったけれども『終わりよければ全てよし』だったなあ』と納得できる生き方をするには、やはり『羊たちの群れ』を離れ、『ライオン』になる決断をどこかでしなければならないだろうな、ということは読み終えた後に感じました。
- 感想投稿日 : 2012年3月7日
- 読了日 : 2012年3月7日
- 本棚登録日 : 2012年3月7日
みんなの感想をみる