海賊とウェディング・ベル (C・NovelsFantasia か 1-51 クラッシュ・ブレイズ)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年3月1日発売)
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本棚登録 : 752
感想 : 64
5

私はどうやら、ジャスミンの出て来る話が好きらしい。
ジャスミンも勿論大好きだが、どっちに軍配が上がるかというと、ジャスミンの出て来る話の方がより好きだ、という結論になる。
キャラではなく、話。
こういうのも珍しい。

何でかと云うと、徹底的に陽、だからかも。
多少の影は勿論どんな話でもあるのに、関わるのがジャスミンだった場合、あっけらかんと陽。
そのあっけらかんさというか、曲がることも知っている、その上での真っ直ぐさと云うか、それが限りなく心地いい。
そんな感じかもしれない。
リィの場合もそれに近いけれど、リィがかのデルフィニアに置いてきたものも知っているから、ジャスミンほどには感じられないのかもなぁ。

ということで、今回も難題だらけだったのに、まあやってくれるわやってくれるわという感じで(褒めてます)さすがのジャスミン!という感じです。
よくぞあの状況からここまで…と思うけれど、勧善懲悪…とも言いきれないながらも小気味のいい話でありました。
個人的にはジャスミンが自分の愛機を警告もなく撃ったキーツ中佐からどんな風に油を搾ったのか、非常に興味がありますが。
それもそうですが、怒涛の内容にすっかり忘れ果てていたジンジャーのお怒りを口絵イラストにした鈴木理華さんナイス!
アレクの心情が痛いほど分かります…(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年12月2日
読了日 : 2012年12月2日
本棚登録日 : 2012年11月29日

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