タイトルだけは知っていたものの、今まで読んだ事はありませんでした。冒頭から情調オルガンや共感ボックスといった色々な設定が出てきますが、そんなに難しいものではなく、想像も容易にできたので、すんなりこの世界に入っていけました。
二人目のオペラ歌手とのやり取りが始まった辺りから私の中で物語が加速していきました。この辺りから人間とアンドロイドとの境目が無くなっていき、読んでいる私自身も主人公と同様に混乱してきます。まんまと作者の掌の上で転がされました。
最後の方では哲学的な話になっていき、何となく理解はできたつもりなのですが、今の私ではそれをまだ言語化できそうにないので、何度か再読して、理解を深めていきたい一冊になりそうです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年4月21日
- 読了日 : 2022年4月21日
- 本棚登録日 : 2022年4月21日
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