海外旅行で出会った一粒のショコラが智代をショコラ職人への道へと駆り立てる。そんな矢先、父が事故で入院、肉親は智代だけ。智代はショコラ修業をさきのばしにし、父をサポートするために同居する。
腕がなまらないように、地元のスイーツ店「洋甘」
の店員として働いているが、自分のめざすショコラ職人からはほど遠い場所で…
かわいい表紙とタイトルでほっこり系と思ったら、スイーツどころか、ビターな内容。
理想の生き方と現実問題の間でもがく智代を中心に、「洋甘」店員の、ベジタリアンで優しげな30代の女性、ギャルな、でも味に真摯な女子高生、二人のエピソードも語られている。
うーん、智代の心情に共感する所はあるけど、好感がもてない。他の二人も。
女子高生はしかたないとしても、後の二人は、自分本意すぎに感じた。いや、自分でも解ってるだろうけどね。
その葛藤をリアルに描きたかったのだろうかな?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
家族
- 感想投稿日 : 2012年11月1日
- 読了日 : 2012年11月1日
- 本棚登録日 : 2012年10月27日
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