ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年3月25日発売)
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本棚登録 : 26099
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やっとずっと気になってた「ビブリア古書堂」全7巻と番外編、購入することができました!これから少しずつ読んでくのがすごく楽しみです。
記念すべき1冊目の読了。とても充実したものでした。

私は全く古書を読まないので、読む前は、ヒントというヒントを拾えなくて楽しめなかったらどうしようかと少し不安でしたが、全くそんなことはありませんでした。古書に全然詳しく無くても、文章の中に散りばめられているヒントを拾って一緒に謎を解いていくことができましたし、特に、第1章は1作目の最初ということもあってか、頭をフル稼働させれば私でもひらめくことができました。各章でしっかりと各々の古書を篠川さんが解説してくれるので、推理の最終段階を読んでいるときに「???」となることもなく、推理をスムーズに納得できました。

ただ、最後の章だけは、「自分が古書に詳しければ早い段階でおかしい点に気づけたのに…」という悔しさが若干あったので、このシリーズを通して古書に関する基礎的な知識くらいは学べたらいいなと思っています。

「本の中だけでなく、この本が辿ってきた運命にも物語がある」
本文中に2度登場した、異なる2人の人物のセリフです。私は結構中古の本も買うのですが、実をいうと新品を買っていないことに関して少し後ろめたさがありましたが、そのセリフを聞いて、古書と中古の本の年季が断然違うのは分かっていますが、なんだか救われたというか温かい気持ちになりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月11日
読了日 : 2023年7月11日
本棚登録日 : 2023年7月9日

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