中世の書状の中によく書かれている「路地不自由」の意味を、他の文献や明らかになっている史実などの証拠に基づいて、状況ごとに丁寧に説明している本。実在する多種多様な古文書を例題として、自然地形による制約、天候による制約、政治状況による制約を区別して論じており、とても分かりやすい。また、中世の鎌倉街道の盛衰と変遷を例にとり、「古道といえども時代によって付け変わる」という当たり前のことを理路整然と説明している点も面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・史跡
- 感想投稿日 : 2015年6月28日
- 読了日 : 2015年6月14日
- 本棚登録日 : 2015年6月28日
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