ゴミ屋敷以外の何物でもないように思えるアルゼンチンビル。その汚さ、乱雑さ、臭さを敢えてしっかり語っておられるのでしょうか。そのインパクト故に、「慣れる」とそこにある静けさ、アルゼンチンババアことユリさんの筋の通った純真さが際立ってきて、不思議な安心感に包まれてしまいます。そんな不思議な、でも深く納得のストーリーでした、私にとっては。巻末の、奈良美智さんのイラストが、この世界観にぴったりです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年1月9日
- 読了日 : 2024年1月9日
- 本棚登録日 : 2024年1月9日
みんなの感想をみる