田中絹代より誰が見ても人目を惹く美女といえるような外見の演者のほうが良かったのでは。。。地味すぎて違和感。雨月物語のような役柄のほうがあっている(かといって京マチ子では派手で凄みがありすぎて転落の人生は似合わない)。一瞬三十三間堂と見紛う場所で羅漢像を静かに見つめるところから始まる回想の導入がいい。黒澤作品と全く印象が異なる、鬱陶しく迷惑な役柄の三船敏郎は初見では誰かわからなかったほど。松平家の側室探しや鬘と猫などコミカルな場面が楽しい。自分の見込みの甘さで借金を抱えておきながら娘をかんたんに芸妓にさせるのは酷いと思ったけれど昔だとあんな父親ざらにいたのかな、、、扇屋の悲劇は気の毒。尼寺でのヒロインの態度は明らかにハチャメチャで感情移入しがたいがセーフティネットのない社会について考えさせられ、映画としては面白かった。
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- 感想投稿日 : 2023年6月17日
- 読了日 : 2023年6月6日
- 本棚登録日 : 2023年6月6日
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