ケイト・ブランシェットが最高。超ダメ人間だけど嫌いになれない主人公は、最近見たアルフィー(古い方)のマイケル・ケインもそうだけど、もはや彼を超えた名優の域かも。欲望という名の電車のビビアン・リーは私生活との重複が心地悪いヒリヒリ感で辛かったが、本作はコントラストの妙で、堂々とした女王やヒロイックな人物が似合う知的で成熟した俳優が、素晴らしい演技でEntertainしてくれている安心感が良い。見終わってしばらく、彼女が今後どうすれば立ち直れるのか、なんだか親身にあれこれ考えてしまった(かといって近くにこんな人いたら困る)。ありえない養子の組み合わせ、複雑と思われる金融詐欺が、感情的な身内の密告程度で即逮捕できるのか、事業のことは何もわからないと言いながら核心情報を握っていたのか、ツッコミたいところも結構あったけど。
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- 感想投稿日 : 2021年10月6日
- 読了日 : 2021年10月3日
- 本棚登録日 : 2021年10月3日
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