まだ若い頃にドラマが話題になったから、この名前だけはずっと頭に残ってた、から今回手に取ってみた。
淡々とした語り口で進むから、とてもスムーズにページをめくれた。計算ゆえの文体だろうから凄いの一言。しかも、主人公のマコトが書いている、という体で物語が綴られていくけど、最初から最後にかけて段々と表現が豊かになっていったりしているのも、マコトが書くことに「慣れていく過程」を意図して表現しているのだとしたら感心しちゃう……もしかしたら、ただ単に石田衣良自身がコツを掴んできただけなのかもしれないけど。
都会の豊かさとか危うさとかいろいろはらんでる独特な雰囲気が個人的に好きだから、終始街並みを想像することで退屈はしなかった。これをラノベにしたのがデュラララ!!なんだろうなーって思うとちょっとワクワクする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年11月10日
- 読了日 : 2016年11月10日
- 本棚登録日 : 2016年11月10日
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