日々の光

  • 新潮社 (2015年7月31日発売)
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感想 : 13
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20151024読了
村上春樹ファンなら知ってるジェイ・ルービンの長編。翻訳は柴田元幸他
これは史実に基づいたフィクションで、戦前からアメリカシアトルに住んでいた日本人と、急に環境が変わってしまう戦争、そして日本人の収容所生活から九州五木、東京、長崎と色々なことに巻き込まれバラバラになってしまった人たちを探し出す話。
収容所の話や原爆の日の長崎の話などわりと詳細に語られ、酷いことが多い中、主人公の心の中とそのつながりがあるからか、この作者の視点が生きているからか、思ったより暗く重くなく読み進められ、一大ドラマとしてすらすら読み進められました。映画とかにも向いてそうな話です。
そして、一大ドラマだけど私の苦手なドラマチックでは無いところが好きでした。映画にするならそこも淡々と撮って欲しいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月28日
読了日 : 2022年8月28日
本棚登録日 : 2022年8月28日

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