渡部昇一流潜在意識成功法

著者 :
  • 幸福の科学出版 (2013年5月10日発売)
4.50
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
4

カードを用いた論文の書き方や「知的生活の方法」など、学問に多大なる影響を及ぼした渡部昇一先生の霊言。
前半の「英語学習の方法」につき、「向き不向き、興味を持てるかどうか」ということと「バカにならないとだめだ(自分は優秀だと思って勉強をすると挫折することが多い、プライドを捨てよ)」ということを述べる。若き日の体験談なども含まれており、参考になる内容。

後半は「潜在意識成功法」。聞きなれたフレーズだが、実は「マーフィ」の成功法則は、渡部氏が別名で訳していたというのだ。「条件的に欠けているにも関わらず成功するのは『思いの力』による」「ささやかなことをラッキーととらえ、チャンスを生かす姿勢」など、成功法則を明かす。

フルブライト交換留学時代に、英文学の面白さに気づき、「読むことの快感を覚えた」ことを『開眼した』と表現するが、この境地はなかなか高度なもののようで、私も経験してみたい。

渡部氏は宗教についても語る。一日中、書物を読むことは一日中しゃべっていることに等しいが、これではよくないと。静かに瞑想をする時間も必要だと、これも大変勉強になる。

「知的生活の方法」にも書かれていたが、多くの書物を所有し自分の書斎(研究室)を作ることの重要性についても触れた。

近年よく言われる英語教育の重要性に関して、日本には、諸外国と異なり知的なものの蓄積が相当あるという点について触れる。諸外国においては、蓄積が少ないため英語を学び、別の国から吸収する必要があるが、日本はそこまでの必要性はないという主張だと解釈した。

「知的生活の方法」と併せて読みたい一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Reigen
感想投稿日 : 2016年4月23日
読了日 : 2016年4月23日
本棚登録日 : 2016年4月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする