ドラゴンクエストVI 幻の大地

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感想 : 57
4

2018.12.31クリア

 これがリリースされたときは小学生か中学生くらいだったが、お金がなくてかえず、大学生になってからSFC版をプレイしたが、とても面白かった。忙しくなってクリアができず、DS版で捲土重来。

 これまた相当時間がかかった。

 やはり面白い。キャラクターは、個人的には4や5の方が好きだが、それにも劣らず背景までよく作り込まれていて、感情移入できる。

 ドラクエ3以降特殊な転職のシステムが搭載されたが、それは若干特殊。一つの職業をマスターしなくても別の職業になれ、戦闘回数によってたまる熟練度で職業のレベルがアップ。基本的な一定の職業をマスターすると上級職に就ける。

 理屈からいうと、全部のスキルを持ったキャラクターを何人も作れるのだが、それには死ぬほど時間がかかるので、各キャラクターの特性に応じて育てることになるが、よく出来ている。力が高いキャラは戦闘の得意な職業、かしこさのたかいキャラは魔法が得意な職業を重点的にあてがうと、それぞれ特色のあるキャラクターに仕上がる。さらに、キャラごとに微妙に装備できるものが違うので、どの職業をマスターさせるかをパズルのように考えるのが面白い。本作の最大の魅力の一つである。
 それと、本作から「かっこよさ」というパラメーターが採用され、とある屋敷で開かれるおしゃれコンテストに出場できる。そして、武器や防具、アクセサリに「かっこよさ」のパラメータがふってあり、特定のくみあわせでかっこよさが大幅にアップする。これを組み替えたりしながら、コンテストで上位に入るとレアなアイテムが手に入る。いわば、サブクエストだが、「賢者の石」を手に入れるために、結構燃えた。

 今回残念だったと言われているのは、SFC版と異なりモンスターが仲間にできないこと。だが、個人的にモンスターを仲間にしてしかも転職までできるSFC版は若干複雑すぎたし、人間のキャラクターの存在感が薄れるので、DS版の方がすき。DS版はドランコと、何種類かのスライムが仲間になり、転職もできる。このスライムを鍛えて「スライム闘技場」でモンスターと戦って、ランクを上げると、これまたレアアイテムがもらえるというサブクエストも。こちらもかなり燃えた。

 個人的に?と思ったのは、熟練度の仕組み。戦闘の回数によって熟練度が上がるので、「レベル上げ」にすらならない無駄な戦闘を何回も繰り返さなければならなかったのが若干退屈だった。それと、ラスボスが唐突に現れる。ドラクエ5も若干そのようなきらいがあったが。個人的には主人公たちに連動してラスボスのピサロが色々な動きをする場面が挿入されていたドラクエ4が緊迫感もあって面白かったかな。

 ドラクエ4は、ドラクエ3ではできなかった「群像劇」のような、一人一人のキャラクターの背景まで細かく描く試み。ドラクエ5は、親子Ⅲ世代にわたる壮大なストーリーを描く試みであった。ドラクエ6のテーマは「夢」に関係する二つの世界を巡って主人公たちが自分を(文字通り)探す物語である。
 この「天空」三部作はもう20-25年くらいたっても色あせない。たぶん、これから20年経っても面白いだろう。



(追伸)エンディングで、仲間を故郷へ一人一人かえす場面があるが、ハッサンが父親と母親のもとに戻るシーンで、その家の本棚を調べると、(大工一家なので)建築の本がたくさんある中に「古い本」があり、そこに「パパが赤ちゃんに気に入られる秘訣」の本が入っている。
ハッサンの父は不器用で口べたなキャラクターとして描かれているが、こういうかわいいところもあるのだ。
 ドラクエはこういう細かいところに、作品への愛情、これをプレイする人へのメッセージのようなものを入れ込んであるところが好き。こういうのをプレイ中に見つけると思わずほっこりするし、ゲーム中で登場する人物がまるで私たち自身のようなリアルさを持っている。

(2019/02/15 追記)
ダークドレアム撃破。47ターンもかかって「まだまだだな」と言われた(笑)このボスは、歴代ラスボスの中でも飛び抜けて強い。ハッサンをはぐれメタルのマスターにして、「におうだち」させ、それでも何回かやられて、メンバーを入れ替え、体制を立て直して…としながらやっと。なかなかの歯ごたえであった。
 もう倒せたからいいや。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Games
感想投稿日 : 2018年12月31日
読了日 : 2018年12月31日
本棚登録日 : 2018年12月31日

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