第2巻はイスラム教側の反撃がはじまる。キリスト教側は十字軍国家を成立させるものの、その後維持していくのは難しいという至極当たり前の問題に直面する一方、イスラム教側はサラディンという英雄を輩出。ジハードを掲げたサラディンは1187年、イェルサレムをキリスト教側から「開放」する。印象に残っているのは、サラディンはキリスト教徒に寛大であり、聖墳墓教会を破壊したりモスクに変えずに残した為、現在の私達がそのままの形で見れる事。また、サラディンはクルド人であった事。クルド人は自分の国というものを殆ど持つことの出来なった悲劇的な民族であり、今も民族問題を抱えて衝突している。何とも皮肉だな、と感じました。第3巻はいよいよ第三次十字軍のお話し。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年6月9日
- 読了日 : 2012年6月9日
- 本棚登録日 : 2012年6月9日
みんなの感想をみる