成功者の告白 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月21日発売)
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本棚登録 : 2383
感想 : 237
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面白いビジネス本。著者の経営コンサルタントでの経験を一般化した小説の形態で、起業からビジネスが成長する過程に起こるいろいろな現象を描く。
本書の主旨はずばり、事業で成功する過程で、経営者は自分の家庭の危機を迎え、どちらが欠けても幸せにならないので、仕事と家庭のバランスをうまくとろうということ。
一応経営理論にのっとって、主人公のタクがベンチャー企業を辞めて起業し、その商売がどう発展していくかというのが、企業サイクルに沿って描かれている。30代前半のタクはまだ子どもも小さく、多忙で家庭を顧みられないうちに、妻の心が離れていく。仕事のほうも、仲間で楽しくやっていたものの規模が大きくなるにつれ、不満を持つ社員が出始める。家庭がうまくいかないタクは不倫に走り…。
正解を示してくれるメンター的な存在が出てきて、見守りつつも要所要所でアドバイスをくれる。苦労をするとはいえ、まぁちょっとうまくいきすぎなストーリーではある。
言っていることはもっともなのだが、ちょっと先が見えてしまい、読みものとしてはあまり面白くなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月18日
読了日 : 2020年6月18日
本棚登録日 : 2020年6月18日

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