結末が気になってドキドキしながら一気に読んでしまった。緊張感高かった。
近未来SF。医療技術の発達はどこまで許されるのか?人間が人間であるための要件とは?
テーマはSFでも古典的とも言えるものだけど、描き方はさすがに現代の技術を反映していて、古典SFとは一味違う感じ。
移植医療とかAIがこれだけ発達している現代では、何十年か後にはほんとにこうなってそうなリアリティがある。
同時に、親子の愛情や葛藤という普遍的なテーマも描いていて、自分が親の立場だったら、主人公の立場だったら...と考えさせられた。
結末は賛否両論あるだろうなあ。
私は好き。作中で描かれていた諸々がこういう風に結実するとは!人間て、しょうがないものだけど、そのしょうがないところを抱えつつこれからもやっていくしかないんだろうなあという諦めにも似た希望を感じさせるラスト。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月12日
- 読了日 : 2016年4月12日
- 本棚登録日 : 2016年4月12日
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