古文書を大事に保管している家には、相応の理由がある。
本来は子孫や関係者以外には非公開の史料を信頼して預けてくれたのだから、返却の際には相応の責任を果たさなければならない。
そういう「借りる重み」のようなものを感じさせる本だった。
文書と向き合った成果も綴られており、江戸時代「水呑」として現れる人々について書かれた部分については非常に面白かった。
江戸時代の身分や社会は思った以上に複雑ということも少し理解できる。
近い時代なのに教科書的知識では全く知らないも同然ということが良くわかる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2021年4月14日
- 読了日 : 2021年4月14日
- 本棚登録日 : 2021年4月14日
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