世界最大のソーシャルネットワークサービス、Facebookができて今に至るまでを描いた伝記。600ページ近くの大著であるため、さくっとその経緯についてしりたいなら、映画「ソーシャルネットワーク」を見たほうが速いし、面白いと思う(もちろん多少の脚色はあるが)。映画よりも描写が優れていると感じたのは、マーク・ザッカーバーグがどういったどういった人物であり、彼の行動規範は何に酔ったものであったのか、ということが精緻に何回も何回も描写されている。他にも、フェイスブックが世界、あるいはシリコンバレーに与えた影響、マイクロソフトとの広告に関する駆け引き、Facebookに参加できる対象を広げていく戦略、などは読んでいて非常に面白かった。何よりも一番感心したのは、マーク・ザッカーバーグが長期的な視点でいつも行動していて、それを曲げることがなかったこと。そして結果的にそれがFacebookをここまで成功させた要因になったことである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伝記・エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年11月10日
- 読了日 : 2012年11月10日
- 本棚登録日 : 2012年6月10日
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