山田詠美の同性愛者を主役にした長篇小説が出て、いよいよかと思いました。今までは短編でしかなかったはず…。
これは男が男に恋をしないと作り出せない物語だなと思えます。
かつ、あくまで一個人の恋愛物として読ませてくれるので、
ユメに共感するところもあり、その強烈な想いにぐいぐい惹かれます。
罪人の姿だとしても、自分だけが知っている彼の姿があって、
性行為がなくても二人だけの告解を通じた関係がある、堪らなく痛い片思い。
ゲイという設定だけに食いついたり、同性愛物は苦手だと敬遠したら勿体ない、
濃厚な恋愛小説だと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月20日
- 読了日 : 2011年12月12日
- 本棚登録日 : 2011年12月12日
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