殺戮にいたる病 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1996年11月14日発売)
3.85
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本棚登録 : 8916
感想 : 1263
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タイトルとおり精神的に辛いホラーミステリー。しかしミステリーとしては超名作の一級品、圧倒的★5

サイコキラーが次々と若き女性たちを惨殺、母や引退した刑事たちが少しずつ真相を解明していく…

女性を惨殺する描写はあまりに痛烈、ここまでグロい作品は島田荘司のアポトス、龍臥亭事件くらいでしょうか。読み切るにはなかなかしんどかったです。
しかし名作となりうるには理由があり、あっと驚く結末がミステリーファンをうならせます。よくもまぁ組み立てました、素晴らしい作品です!

なんといっても登場人物たちの心理描写のクオリティが高く、主人公の狂った情感と、母の掻き乱された心情が切々と伝わってきます。気を付けないとあなたも…

正直女性にはオススメしませんが、ミステリー好きなら是非読んでおきたい一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラーミステリー
感想投稿日 : 2022年1月9日
読了日 : 2022年1月9日
本棚登録日 : 2022年1月9日

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