初めての藤沢周平作品。
季節とか、光とか、自然の作るものの表現がとても綺麗なのが印象的でした。
物語前半はあまり抑揚がなく読むのに時間がかかってしまったけど後半から色々な事が一気に起こりサクサク読み進められました。
1人の少年の少しだけ非凡な若い頃のお話。民衆の敵を倒したり、1人の力で世の中を変えたり!といった波瀾万丈人生を描いたものではないけど、結果的に世の中(といっても彼の住む地域のみ)を変えるような出来事に巻き込まれ、中心人物ではないけどしっかり活躍する。ゆっくりと確実に成長していく姿が描かれています。所々に散りばめられた初恋の甘酸っぱい感覚も楽しめました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年4月29日
- 読了日 : 2021年4月29日
- 本棚登録日 : 2021年4月3日
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