さびしさの授業 (よりみちパン!セ 4)

著者 :
  • 理論社 (2005年1月1日発売)
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「どうしたら自分が「生きられる場所」をみつけていくことができるのか。「ぼく」の悲痛な「いじめられ体験」をふまえながら、「世界」と「君」の間に生じる亀裂に対して、君自身のかけがえのないプライドを保ちつづけながら、ひとり向き合っていく方法を提案する。]

目次
1 きみが生きられる場所
2 ゆっくりと、信じて待つこと
3 たったひとつのプライドを守れ!
4 仲間とつながることで
5 「ふつう」であることのむずかしさ

著者等紹介
伏見憲明[フシミノリアキ]
1963年東京生まれ。作家。武蔵野音楽大学付属高校声楽科を経て、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。明治学院大学非常勤講師。2003年、処女長編小説『魔女の息子』(河出書房新社)で、第40回文芸賞を受賞

・タイトルの「さびしさの授業」にあまり書かれている内容が繋がっていないように感じた。
・全体としては”何が言いたのかよくわからない”印象。でも、心に残った言葉はあった。また思い出すことがあるだろうか。

メモ:
・著者は、小6の時に「突然クラスメイト全員から1週間無視される」という体験をしている。・この出来事で、著者の心の風景は一変した。自分を取り巻く世界や、親しい友人に、「おまえはいらない」といつ拒絶されるかわからない。先生や親はかんじんな時に自分を助けてくれるものではない。自分の居場所が変わらずいつもあるとは限らない。
・「私」がいなくとも世界はあたりまえのように回っていくし、何も問題を生じない。しかし、悲しいことに「私」はそうした世界の中でしか生きられない。「私」がいなくてもクラスは成り立っていつのに「私」自身はそこで認められないでは存在しないのと同様である。
・そういうふうに、世界と「私」がイコールで結ばれないからこそ、ぼくらはこの世界を、自分とは異なるものとして外からながめざるをえないし、それをなんとか自分の都合のよいものに変えようと働きかけるのでしょう。p26

読書状況:読みたい 公開設定:公開
カテゴリ: 科学絵本・ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年6月13日
本棚登録日 : 2023年3月23日

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