国貧論(atプラス叢書14)

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  • 太田出版 (2016年7月20日発売)
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資本主義の欠陥は過剰を止められないこと=マルクス
利子を取ることは神の所有物である時間を奪うことを意味するため、当初はキリスト教でも認められなかった。

アメリカでは、大手銀行のうち4つが破綻してGSだけが残った。
3年に一度、バブルが起きる

20世紀は極端な時代、人口爆発、化石燃料の消費など。

年間で、企業の資金余剰が23兆円、家計部門と合わせて48兆円。これが国債購入の原資。

ケインズ的な大きな政府も、グローバル資本主義では焼け石に水、かつてのような乗数効果がないから。

世代間の価値観が収れんしている。(見田宗介)

石油価格の交易条件が改善しても、国内に投資機会がないから景気は良くならない。
より速くより遠く、は世界全体が豊かにはならない。

日本の過剰資本はチェーンストアにあらわれ、世界の過剰資本は粗鋼生産に現れる。

東大物価指数=スーパーのPOSに基づく日々の物価指数。
極端な格差は文明の一つの条件(ピケティ)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2020年9月30日
読了日 : 2020年9月30日
本棚登録日 : 2020年9月30日

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