前半、自分がそうだったからかこういうひねた高校生はあまり好きになれない。読むのがちょっとおっくうでもある感じ。
ところが中盤、そんな彼の素直で純真な感情が出てくると、それは自分とは全く違う方向のひねかたで、彼がだんだん好きになってくる。と同時に自分のかさかさの高校時代が虚無に感じてくる。
そして番外編。素敵な彼とそして母親、祖父。この作品を見事にしめくくる展開におどろいた。もう一度最初から読み直したくなる。
私なんかとは違う、素晴らしい彼の成人後の話を読みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年8月31日
- 読了日 : 2020年8月29日
- 本棚登録日 : 2020年8月19日
みんなの感想をみる