ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年3月1日発売)
3.78
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本棚登録 : 19009
感想 : 2165
4

前半、自分がそうだったからかこういうひねた高校生はあまり好きになれない。読むのがちょっとおっくうでもある感じ。
ところが中盤、そんな彼の素直で純真な感情が出てくると、それは自分とは全く違う方向のひねかたで、彼がだんだん好きになってくる。と同時に自分のかさかさの高校時代が虚無に感じてくる。
そして番外編。素敵な彼とそして母親、祖父。この作品を見事にしめくくる展開におどろいた。もう一度最初から読み直したくなる。
私なんかとは違う、素晴らしい彼の成人後の話を読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月31日
読了日 : 2020年8月29日
本棚登録日 : 2020年8月19日

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