シリーズ第二弾。
殿中で大老が斬殺された事件を、探るというか、“探らされて”いる良衛。
その動きを封じる為に圧力をかけられたり、刺客から襲われたりと、完全に貧乏くじ引いちゃった状態です。
良衛に探索をさせる大目付・松平対馬守も、良衛を便利に使って、いざとなれば切り捨てる気満々なのも何とも非情ですよね。
ところで、この大老・堀田正俊が殿中で若年寄・稲葉正休に刺殺された事件は、未だに謎の多い歴史ミステリーなのですが、著者の上田さんはこの事件にかなりのご興味をお持ちのようですね。別著書の「軍師の挑戦 上田秀人初期作品集」でもこの事件を取り上げていますし。
この巻での“解釈”もなかなか興味深かったです。それにしても、皆、腹黒過ぎますね・・。
読書状況:読み終わった
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2020年読了分
- 感想投稿日 : 2020年10月10日
- 読了日 : 2020年10月10日
- 本棚登録日 : 2020年10月10日
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