帰郷: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年2月1日発売)
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本棚登録 : 975
感想 : 64
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お久しぶりです鳴沢さん。五作目。やっと鳴沢さんとお父さんの距離が近づいた。きっとどちらかがもう少し早く素直になってて、どちらかがもう少し相手のことを考えていれば、お父さんが亡くなる前に、分かり合えてたのかも知れないなあ。でもこういう親子関係が、鳴沢さんらしいと思う。お父さんが亡くなってから、そのお父さんのことを知るっていう感じ。いつかお父さんから見た鳴沢了っていうのも読んでみたいなあ。二人とも、本当に不器用で素直になれないところは、そっくりなんだな。あと鳴沢さんのために車を残しておくってところ、すごい好き。海君が登場したのは嬉しかったなあ。前より刑事らしくなってたし、鳴沢さんのこと慕ってるし。なんかこの関係いいなあと思った。緑川さんもいいね。鳴沢さん大好きなわたしとしては、これを機に優美と別れちゃえばいいのになあ…と密かに思っているわけです。うん。まあそこは今後の展開に期待するとして、やっぱり今回も鳴沢さんはクールでストイックでかっこいい。だんだん少しずつあったかさが増していくね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 堂場瞬一
感想投稿日 : 2012年4月22日
読了日 : 2012年4月22日
本棚登録日 : 2012年4月15日

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