久々に夢中になって読書した気がする。ファンタジーの世界でのミステリという異色作なので、異色であることを売りにしているだけでは、と思ったが、とんでもなかった!
著者の米澤さんがそうとうなミステリ好きであることは「インシテミル」でよく分かっていたが、ここまで完璧に昇華させるとは!!
時は1190年。小さな島で起きた領主殺し。容疑者は領主がその夜、殺害現場にいたことを知る数人。
魔術によって起きた殺人。死なない呪われた人々。集められた傭兵。そんな剣と魔法のファンタジックな世界で繰り広げられる犯人探し。やりくちは普通のミステリ作品とは違うが、謎解きは論理的で、想像だにしなかった結末に悲しみと優しさを感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説:日本人作家 ヤーヨ
- 感想投稿日 : 2012年8月15日
- 読了日 : 2012年8月15日
- 本棚登録日 : 2012年8月15日
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