愛に乱暴

著者 :
  • 新潮社 (2013年5月22日発売)
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本棚登録 : 1319
感想 : 248
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 ブクログのフレンドさんが絶賛していたこの作品。読んでみました。

 「本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて読者も騙される」
と、いう帯。読みたくなる帯だなあ、ということで、読み始めました。

 母屋に舅と姑が、離れに夫と嫁が暮らす家。夫婦仲も、嫁姑仲もあまりよくなさそうな感じで話は進む。しかも、夫はどうやら浮気をしている模様・・・ああ、どろどろだなあ、と思いながらさらに読み進めてみると。

 え・・・?あれ・・・?エーっそういうことかよ、という伏線が。どろどろっぷりは終始変わりませんが、日記の伏線は見事でした。

 桃子には、これからはもう、自由に生きていってほしいです。勝ちとか負けとか、過去とか、そんなものにとらわれずに、勇気を出して新しい人生を歩んでほしい。
 だから、真守と別れてあの家を出て行ってほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 吉田修一
感想投稿日 : 2013年9月10日
読了日 : 2013年9月4日
本棚登録日 : 2013年9月10日

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コメント 2件

macamiさんのコメント
2013/10/14

ayakoさん、こんにちは。
わたしも同じこと思いました!
そう、もうそこから出て行って!と思いますよね。
いつまでもそこにしがみつかないで・・・と切実に思いました。
ひとりに素敵に生きていけそうなのに
自分を見失ってまでしがみつくようにそこにいる姿が痛々しかったです。

vilureefさんのコメント
2013/12/15

ayakoさん、こんにちは。

お返事おそくなりました。
途中から、あれ?あれれ?って感じでしたよね。
まんまと騙されました。

これ、ドラマにしたら面白そうですよね?
ちょっと怖いかな・・・(^^;)

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