波のうえの魔術師 (文春文庫 い 47-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年9月10日発売)
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感想 : 442
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パチンコ通いのヨレヨレスウェットを着ていた就職浪人が、株の世界に足を踏み入れ、オーダーメイドスーツなんか着ちゃってみるみるかっこよくなっていく様を想像して、ドラマ化するなら誰かなぁなんて楽しんでいたら、ドラマ化してたんですね、白戸くんは長瀬智也か。
あと小塚老人の黒いガラス玉のような冷たい目が気になる。怖いよね。(ドラマ版小塚老人は植木等)
株の知識はなくても楽しめた。
マーケットとは巨大な生き物とはよく言うけれど、ほんとそれ。
ドヤ(宿の逆さ)ね。よく言うドヤ街ってそういうことね。山谷とかね。
最後は小塚老人に裏切られた白戸君だけど、気持ちのいい終わり方でした。
石田衣良って、こんな経済の話書くんですね!池井戸潤かと思うわね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年11月30日
読了日 : 2021年11月30日
本棚登録日 : 2021年11月30日

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