計画と無計画のあいだ: 「自由が丘のほがらかな出版社」の話 (河出文庫 み 25-1)

著者 :
  • 河出書房新社 (2014年8月6日発売)
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本棚登録 : 268
感想 : 27
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好きな出版社が3社目できた。
それが、ミシマ社だ。

以前から注目していた出版社は、今年40周年の「本の雑誌」
そして、もう1社は沖縄の地元出版社「ボーダーインク」

その3社に共通してる点が多い。
まず、少人数でガンバっていること。
少人数だから出来ることにチャレンジしている。
たとえば、本の雑誌は、表紙の後の初めのページに書店とか気になる作家の本棚をカラーで載せている。
これも値段が高くなる要因になって毎月は厳しいだろうなあと思ったら、毎月継続しているし、
毎年の1月号のベスト10は座談会方式で皆でお勧め本を持ち寄り、その場で、なんとなく決めている。

一方、本書のミシマ社。
創業当時、まだ会社の基本的コンテンツが無い時期に
静岡県の三島駅近くでアポなしでその場で宿を探して、
社員一同の企画合宿を行った。
そのときに出た企画が、現在も続いているコンテンツで
ミシマ通信(みんなのミシマガジン)だ。
みんなのミシマガジンは、毎日1項目更新している。
サポータ費により皆で支えて運営しているウェブ雑誌。

とにかく、3社とも、現在のネット環境を最大限に活用して、フェイスブック、ホームページで面白いコンテンツ満載でがんばっている。

これからもミシマ社、他2社の出版社は目が離せない状況になりそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2015年6月17日
読了日 : 2015年6月13日
本棚登録日 : 2015年5月19日

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