『堂場舜一』と言えば、ミステリー作家だと思っていました。
彼の本を読み始めたのは最近のこと。
既読は「アナザーフェイス」シリーズ3作のみ。
警察小説なのに読みやすく、続きも読みたいと思っていたのですが、まさかスポーツ小説も書いていたとは…
そのことを教えてくださったのはhongoh-遊民さん。
「時間に余裕のある時に。読み始めたら止まらない!」とのアドバイスをいただいたら、これはもう読むしかありません~^^
【チーム】は箱根駅伝の学連選抜の選手たちを描いています。
スポーツ音痴の私でも箱根駅伝は知っています。
でも、「学連選抜」というものは全く知らなかった。
(学連選抜とは「関東学連選抜チーム」のことだが、2014年に「関東学生連合チーム」に名称変更になっている。小説では「学連選抜」なので、ここでは「学連選抜」と書かせていただく。)
学連選抜は、毎年10月に実施される箱根駅伝予選会で、出場権を得られなかった大学の中から予選会で成績が優秀な選手が選抜されてできるチーム。
ちなみに監督は箱根駅伝予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務めることになっているらしい。
個々人の成績は優秀。
でも、たった一度、箱根駅伝で学連選抜チームとして襷をつなぐことの難しさ。
それぞれの選手の葛藤。
その面白さに一気に読み切りました。
「箱根駅伝」と言えば、【風が強く吹いている】を思い浮かべる私。
★5つをつけている大好きな作品です。
そちらと比べると(比べてはいけないのですが)、【チーム】はリアリティが半端ないのです。
それもそのはず、作者の堂場舜一氏はスポーツライター志望だったのですから!
この本は、駅伝というスポーツがどういうものか、素人の私にしっかり叩き込んでくれました。
巻末の謝辞にある方の名前が!
それは青山学院大学陸上競技部の原晋監督です!!
ビックリ~!!
とても良い本に出会えました。
- 感想投稿日 : 2015年3月31日
- 読了日 : 2015年3月20日
- 本棚登録日 : 2015年3月18日
みんなの感想をみる