不思議さ、美しさ、可笑しさ、愛、憎しみ、嫉妬、激しい戦闘、おどろおどろしさ等が全て詰まった英雄譚。また、読んでいるとまるで炉端で語られているようなそんな気持ちになってくる一冊。

話一つ一つは短いが内容が濃厚で面白い。ジャンルはちょっと違うが中国の歴史小説、特に春秋戦国時代などが好きな人には水が合うのではないかと思う。そんな感じで登場人物がキャラクター性に富んでおり飽きがこない。特に私が好きなのはグラーニア王女。欲しいものがあれば周りを巻き込んでいく。話が進むたびにディアミッドのため息が聞こえた気がした。

2024年1月20日

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読書状況 読み終わった [2024年1月20日]
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主人公ジェスティンの性格と思い出話のためか今まで読んだサトクリフ作品の中でも最大の冒険をしているのに始終穏やかな気持ちで読めた。
作中出てきたバノックがいいなと思ったのでいつか作ってみたい。

2023年10月29日

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読書状況 読み終わった [2023年10月27日]
カテゴリ 児童書
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次々と出てくる困難がなかなかリアリティがあってはらはらしました。演出が特撮みたいで面白かったです。時間とは、命とはなにかが語られており、読後にとても大切なものをもらったそんな気持ちになりました。

2023年10月14日

読書状況 読み終わった [2023年9月20日]
カテゴリ 児童書

上巻で幼ごころの君にモンデンキントという名前を授け、ファンタージエン国へと招かれたバスチアン少年。幼ごころの君、モンデンキントとの再会を願いバスチアンのファンタージエン国での旅が始まる。

バスチアン少年は明るい少年ではないので、この先いったいどうなっちゃうんだろうと思いながら読み進めました。
アトレーユやフッフールという上巻における英雄的存在に出会えても、ふたりの間にずっと不穏な感じが取り巻いて精神的にチクチクしました。
作中ではバスチアンのネガティブな面が存分に引き出され、そこに読者は向き合い続けます。しかし、ファンタージエンの生き物たちは誰もとても魅力的で読むことをやめたいとは思いませんでした。

その中でも、私はアッハライとシュラムッフェン、サイーデ、アーガックス、イスカールナリ、アイゥオーラおばさま、盲目の鉱夫ヨルのエピソード、それとバスチアンがシカンダを抜いたシーンが好きですね。

特に好きなのはアイゥオーラおばさまで、おばさまのもとでバスチアンが得た最後の望み「愛することができるようになること」と引き換えに失った記憶「お父さんお母さん」にはなるほどな~と思いました。
誰かを愛するには自分を愛してほしいという気持ちを満たし、そして忘れなくてはいけない。
とても難しいことだけれどもこのファンタージエン国での旅を終えた人にはきっとできるという、明るい気持ちを読後に得ることができました。

2023年10月17日

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読書状況 読み終わった [2023年10月15日]
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読書状況 読み終わった [2023年9月20日]
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