ST 桃太郎伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年11月12日発売)
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・異なる3つの都道府県で特徴的な遺体が発見された。全ての遺体に『桃太郎』と五芒星が刻まれていたのだ
・捜査を進めるうち、被害者は全て岡山と関わりがあることが明らかになり、ST一同は岡山へ出張することになる
・三人の被害者は社会的に問題のある人物たちであり、特に岡山県に対して不利益のある行動をとっていた
・岡山県警では連続殺人事件に関わりがあると思われる誘拐事件の捜査が行われていた
・STメンバーは岡山の桃太郎伝説を調べるため、警察で広報をしていた岡山の民話に明るいOBの元を訪れる
・(OBを装って桃太郎伝説をSTに語ったのは行方不明で捜索中の男だったが、誰もOBと行方不明者の顔を知らないので分からなかった)
・岡山県に伝わる桃太郎伝説は、桃太郎の側が侵略者であり、鬼に同情的
・殺人の実行犯が各県警で捕まり始める。三人の実行犯を掲示板で募集したのは警察OBだった
・OBは優秀な刑事で、岡山県警の次長になる予定だったが、キャリアの移動が重なりその機会を失う。また、部長のセクハラを咎めた結果、セクハラの濡れ衣を着せられ自主退職に追い込まれる
・桃太郎は侵略者であり、警察内で起こった不祥事を暴露するための計画だった
・最初は殺人計画ではなく、誘拐して桃太郎と五芒星の紙を貼り付けるだけのつもりだったが、実行犯が暴走して連続殺人になってしまった
・犯人の自殺を止めるため、計画の内容を明らかにしたことをマスコミに次長が発表する。課長と部長が妨害するが、セクハラの当事者だった女記者たちの尽力もあり犯人の目に届く
・犯人は身柄を確保される。連続殺人の火種となった課長と部長は降格処分を受ける

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年10月18日
読了日 : 2022年10月16日
本棚登録日 : 2022年10月16日

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