ST 警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年2月15日発売)
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感想 : 9
3

・世界的バイオリニストのストラディバリウスが盗まれる
・ボディガードはずっと持っていたバイオリンケースの中身がいつの間にかすり替えられていたと主張する
・が、実のところなんてことはない狂言であり、ケースを控室に置くタイミングでストラディバリウスの入ったケースをすり替えるという単純な手口。正直、こんなしょーもない抜け道を回答として提示されるとミステリとしては興ざめ
・バイオリニストは最初からストラディバリウスを持っていなかった。演奏に使ったのは恩師が財団から貸与されたストラディバリウスで、彼女自身のストラディバリウスは婚約者の借金を返すために売った
・犯人は婚約者。ストラディバリウスをすり替え、保険金をだまし取ろうとした。入れ替えの手口は控室でケースごと取り替えただけ。謎でもなんでもない
・更に婚約者はストラディバリウスの本来の持ち主である恩師を殺害。玄関への出入り口が2つあるスイートルームの構造を活かして奥の部屋に潜み、チェーンを破壊して入ってきた連中の後に続いてその場に現れたように振る舞った
・↑探偵ものとかでたまに見るトリックだけど、警察がこれに騙されるのは正直かなりのガバだと思う
・指揮者は緑と同じ超聴覚の持ち主で、バイオリニストのストラディバリウスが彼女のものでないことを最初から気づいていた

総じて警察の無能さがにじみ出てた回だと思う
探偵モノだと許せても警察が捜査に入ってその程度分からんのはちょっと問題じゃねって部分が多くて個人的にはあんまりだった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年10月13日
読了日 : 2022年10月13日
本棚登録日 : 2022年10月13日

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