どうしてそんなことをするのかとか、不思議だなあというのが第一に浮かんだのですが、自分にも昔おなじようなことがあったのを忘れているだけだと気づきました。
たぶん大抵の子どもが知っている、手持ちの言葉では処理が追いつかない体験や感情、殺戮。それを大人になって鮮明に書くことができる江國香織さんの頭の中は一体どうなっているのか。
自分たちが忘れている罪や恥を掘り返して目の前に並べられているような居心地の悪さです。
「目を逸らすという行為を知ったのはずっと後になってからだ」という一節があるけど、子どもの頃の体験ってまさにそんな事ばっかりですよね…(思い出される後悔の数々)。
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- 感想投稿日 : 2023年11月2日
- 読了日 : 2023年11月2日
- 本棚登録日 : 2023年8月29日
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