白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年11月20日発売)
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本棚登録 : 4053
感想 : 291

いつか読みたいと思っていた作品。

国立浪速大学附属病院の第一外科の助教授、財前五郎は医長の東教授の停年退官を受けて時期教授の有力候補とされていた。しかし東教授、財前が優秀で雑誌にも取り上げられたりと目立っていくことに不快感、嫉妬心を感じるようになり、次期教授を外部から呼んでこようと目論む。色んな派閥があり、大学病院内の思惑だけにとどまらず、様々な思惑がぶつかり合う。波乱の次期教授選挙が始まる。

医療系の話もちょいちょい出てくるが話の中心は権力と金と名誉...根回しや政治力、駆け引き。僕にはとことん興味のない分野ではあったのだが、うまい餌を吊るしたり、金をばら撒いたり人心を掌握するための手練手管を見てるとなるほどなぁと感心してしまう面白さがあった。全5巻なのでこれからどんな展開になっていくのか楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月19日
読了日 : 2021年12月19日
本棚登録日 : 2021年12月19日

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