世界一長い小説を書こうとして書き続けた中里介山の作品。41巻まで書いて未完で終わった作品。プルーストの「失われた時を求めて」とともに長いということだけは知っていて、読もうとしたことはなく、したがってどんな作品かも知らずにいたが、Kindleで読めるのを知って読み始め、今はまだ5巻目であるが、想像していたよりも面白い。机竜之介というダークヒーローと、竜之介にいきなり斬り殺された蝋巡礼の孫娘、お松、お松を助けた盗賊七兵衛を軸に物語は進んでいく。Unlimitedで読めるので、いつやめてもいいと思いつつ読んでいるが、今のところもう少しは読み進めそう。時代ものの原型と言っても良い小説かもしれない。
読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2024年2月12日
- 本棚登録日 : 2024年2月12日
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