オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

  • 評論社 (2005年6月23日発売)
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感想 : 176
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重厚感のあるファンタジー…というか、6000年前が舞台なので、世界観が今とかけはなれていて、ファンタジーめいた世界になっています。なんと言っても装丁が素敵で気にならずにはいられない。本文中の挿絵はほとんどなくて、章が変わると小さなカットが入る程度です。425ページの本文に31章あるので、少しずつ読み進めるのにちょうどよい感じでした。主人公のトラクは父と二人で森の暮らしをしていたが、父は理を越えた存在であるようなクマに殺られてしまい、12回しか夏を越していないトラクは独りになってしまう。悪霊を宿したクマを倒せるのは訳ありで皆から離して育てられたトラクだけなのだと死ぬ間際の父が言う。
1巻ではまだまだ謎の残る展開でしたが、一区切りはありました。面白くなくはないけど、展開がゆっくりで主人公の能力の開花が遅いため、のめり込み度低め。かなり読めて、こういう骨太の話が好きそうな児童にしか薦められないと思いました。でも、レビュー見ると評価高めなんだよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書室
感想投稿日 : 2023年4月17日
読了日 : 2023年4月16日
本棚登録日 : 2023年4月16日

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