何となく立ち読みして購入。
タイトルは安っぽいのだが、内容はとても良かった。
大学教授でありながらも受刑者の更正支援を行う著者が実体験と学問を元に幼少期のどのような体験が、将来の犯罪行為に繋がるかが書いている。恐らく数多くの臨床を経験してきたであろう作者の知見が豊富につまった実践的な本。
単に親の愛情を受けれなかったとか、貧しくて理不尽な目に遭ったから犯罪を犯したというだけでなく、臨床教育学的側面からもう一歩踏み込んで紐解いている。
興味深いのは、普通の大人でも幼少期にあった寂しい思いや悔しい思いがあるはずであり、これを読むとそれが今日の自分の価値観を作ってると気づけるところ。
人間とはどのような生き物なのか、それがより深くわかる本。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月25日
- 読了日 : 2021年2月25日
- 本棚登録日 : 2021年2月25日
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