密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年1月15日発売)
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本棚登録 : 3956
感想 : 378
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 様々なミステリーを読み進め、より衝撃的で、当時ハマっていた完全犯罪を題材にした作品を探していた所、この作品に出会った。
僕の最初の感想は、歌野 晶午の頭の中はどうなっているのか。というものだ。
今作以外にもサイコパスの様な、異質な、狂気的な犯人のミステリーは読んだ事があるが、今作はそれぞれの殺人者がネット上で実際に人を殺し、そのトリックを検証しあうという、作中に人間の体温を一切感じない、まるでゲームの様な、冷酷な作品だ。(イヤミスとも味が違う)
ミステリー好きならなら完全犯罪について考えるだろうし、題材としてアイディアを(実行はしないが(笑))少なからず持っているだろうが、これだけ多種多様な事件を羅列してしまうと一見幼稚な印象になってしまいがちっが、決して馬鹿馬鹿しいものではなくそれぞれミステリーとして楽しめるものを提供している。
 締め方も上手く、まさかこの後続編が出るとは当時全く思っても見なかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月24日
読了日 : 2023年5月16日
本棚登録日 : 2023年5月16日

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