スノーピアサー [DVD]

監督 : ポン・ジュノ 
出演 : クリス・エヴァンス  ソン・ガンホ  ティルダ・スウィントン  オクタヴィア・スペンサー  ジェイミー・ベル  エド・ハリス 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.01
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本棚登録 : 343
感想 : 74
3

韓・米・仏合作。
監督は韓国人のポン・ジュノ。
グエムルなんかの監督ですね。

同じグムエルからソン・ガンホとコ・アソンも出演してます。
ソン・ガンホ久々に見たけどいいわぁ。

で、韓国映画をそんな見たわけじゃないんですけど、
なんすかね、演出が「オールドボーイ」っぽい気がしましたねー。

トンカチとか持って狭い通路で乱闘するあたりと、
主人公が真実を知って慟哭する様の演技プランあたりが似てただけかもしれませんが。

世界観はいきなりくだらなくて笑っちゃいました。
2014年7月。
地球温暖化を止めようと思って、なんか薬を散布したら
冷えすぎちゃって地球が氷河期に。
人類滅亡しちゃいました、ってアホですか。

ただ、そんな中、唯一生き延びた人たちがいたのです。

それは完全なる自給自足システムと永久機関を備えた地球上を走り回る超豪華列車。

時は2031年。
主人公はその最後尾に住む男、カーティス。
劣悪な環境で、供給される謎のゼリー状のプロテインだけを食って暮らしていた。

ある日、この列車の大統領、メイソンが
この列車の製作者で、列車を支配しているウィルフォードのため、
最後尾から小さな子供を2名徴収していく。

それをきっかけに、カーティスをはじめ、最後尾に押し込められた人達が
地球が氷漬けになってから何度目かの革命に挑む。

…つーことでね。狭く長い列車の中を、工具を武器に闘いながら
列車の先頭を目指してどんどん進んでいく、というのが大筋。

この様がなかなか熱くてね。

敵もこれまでの数度の革命騒ぎのせいで、銃には弾が入ってなかったり、
途中、兵士たちが暗視スコープを装着したので何かとおもったら、長いトンネルに突入。
電気を消されて大変!
しかしそこに列車奥から松明を持った援軍が!

兵士以外の乗客は全く危機感が無く、革命軍が通過するのをぼーっと見てたり。
闘いの様も、客車のビジュアルもどんどん変わって行って非常に面白い。

両軍に戦闘に特化(革命軍側は野生児っぽい、列車軍は殺し屋っぽい)した
キャラが居るかと思えば、子供をさらわれたおっかさんも頑張るし、
前の方で金持ちの子供を洗脳教育している妊婦先生もマシンガン乱射しちゃって滅茶苦茶。
(弾実は残ってました、って…最後尾付近の兵士は捨て駒だったんだな)

ソン・ガンホはヤク中がたたって逮捕され、
列車内の引出しにしまいこまれていた男。
元技師ということで、ドラッグを餌に列車間のドアを開けるのを協力するおっさんです。
コ・アソンはその娘。

途中まで糞ババァの大統領が超ムカついていたんだけど、
これがどう見ても久本マサミでね。
しかし、途中カーティスにとらえられてからは
もう自分だけ助けての小役人気質丸出しで。

こんなベタキャラ、香港コメディかワハハ本舗でしか出てこないわ。

しかし、まぁ全体的には「舞台列車だけかー」と思っていたのを覆すだけの広がりがあり、
世界観も壮大でなかなか悪くなかったですよ。

ただ、所々さっきの久本とか、列車の先頭でエラそうにしてるおっさんが
ステーキ食いながら「最後は人力だよキミー」とか、ちょっと人物造形が幼いというか、
あんま真面目にみちゃうとアホくせ、っていいたくなる点が多々ありますけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アクション
感想投稿日 : 2015年1月17日
読了日 : 2014年7月26日
本棚登録日 : 2015年1月17日

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