チーズはどこへ消えた?

  • 扶桑社 (2000年11月27日発売)
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本棚登録 : 23885
感想 : 2530
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1.この本を選んだ目的 
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・マロロンさんの本棚見ていて、今読むと、また違った見え方するかな…と思って、今から15年くらい前に購入していたものを、久々に引っ張り出して再読になります。
・この本は表紙のデザインがオシャレなので、飾っておくのもいいです。うん、いい♪ おしゃれだな(o´∀`o)


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2.概要
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・2000年11月に初版が出版されています。
・登場するのは
 小人の「ヘム」と「ホー」
 ネズミの「スニッフ」と「スカリー」

・この2人と2匹がチーズを探し求めます。それぞれは、チーズを求めて迷宮に入っていきますが、その行動において、ネズミと小人には大きな違いがあり、同じ小人のヘムとホーにも大きな違いがあります。
・チーズを探し求める各々は、我々の人間世界にも当てはめることができ、自分の人生の歩みに当てはめて、物語を読み進めることができます。
・たぶん、サラッと読むと何も得ることはできないので、自分にとってのチーズは何かを意識して、自分の現状を振り返りながら、じっくりと読むことがいいんだと思います。


【ヘムとホー】
・過去の経験から楽な方法をとっていたが、ネズミと違って複雑に考えることができるので、より難しい方法でチーズを探すようになっていきます。
・ホーが中心となって、物語は進んでいきます。

【スニッフとスカリー】
・単純故に、右がダメなら左、左がダメなら右というように、試行錯誤を繰り返しながらチーズを探していきます。

【エリア】
・チーズステーションC
最初にみつけたチーズがたくさんあるエリア
ハムとホーが立ち止まったエリア

・チーズステーションN
チーズステーションCの先にある、さらにチーズがたくさんあるエリア
スニッフとスカリーがたどり着く


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3.感想
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・もう、だいぶ前に読んでから、まったく見返していなかったので、小人がでてきた時から、こんな話だったっけ?という感じでした。ネズミしか出てこないと思っていたので(笑)

・ホーの「変化、バンザイ」というセリフが、この作品を象徴しているように感じました。とにかく、ホーが道を切り開いていきますが、ホーの笑顔が見えるようでした。
挑戦していくことは、私も好きなので、ホーに自分を照らし合わせて読み進めることができ、この短いお話の中でも、喜びを得ることができました。

・いろいろなビジネス書の類で、「記録する」ことが取り上げられますが、ホーが考えたことを書き続けていくことが印象的でした。意識を途切らせないためには、書くことと、それを目にすることは効果的だと思います。

・壁に書かれた言葉の一部ですが、勇気や、想像力が大切であることを、あらためて感じさせてくれます。
「変わらなければ破滅することになる」
「もし恐怖がなかったら何をするだろう?」
「恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる」
「早い時期に小さな変化に気づけばやがて訪れる大きな変化にうまく適応できる」


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4.具体的にどのような点を学習したか?
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⭐︎この物語で強く意識する点は、下記です。
①変化を観察して、変化を押さえる。
 ・何が起きているのか注意して見ていたら、変化に備えていたら、驚きは少なくて済む。何が起きているか、現状へ意識を向けて、結果を押さえることが大切。

②変化から予測して、その予測に対応した行動をとる。
 ・変化が起こるのを予想し、その変化を求めることが大切。
 ・想像することの大切さと、それを自分がどう感じるかを考えて、行動に結びつける。
 ・変わらなければ破滅することになることを認識する。
 ・自分が進もうとしているものに対して、足かせとなっているものを捉えて、それを取り除くための行動をとる。
 ・自分にとってのチーズは何かを想像する。そのチーズを得るための行動をイメージする。そのイメージが明瞭になればなるほど、現実味をおびてきて、きっとみつかるという気がしてきた
 ・失ったものでなく、手に入れるもののことを考え続ける。

③意識したことを記録する。
 ・意識したことは、紙に書くことで、強く認識するとともに、自分の一歩につながっていく。


⭐︎最後に要約されている文章
・物事を簡素に捉え、柔軟な態度で、すばやく動くこと。
問題を複雑にしすぎないこと。恐ろしいことばかり考えて我を失ってはいけない。小さな変化に気づくこと。そうすれば、やがて訪れる大きな変化にうまく備えることができる。最大の障害は自分自身の中にある。自分が変わらなければ好転しない。


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5.具体的にどのような行動をするか?
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・現状を押さえるときには、その変化にも意識を向ける。何がどう変わっているのかを強く意識する。

・変化していくことに喜びを見出して、その変化を予測すること。そして、その変化に合わせた行動をとること。

・難しく考えないで、常にシンプルさを意識する。単純な人間なんだから、シンプルにしか生きていけないことはわかっているので、無理して難しくしない。

・アメリカンフットボールのダレル・ロイヤルの名言は、とても心に残っています。まだ、一歩を踏み出せるうちは、前へ進んでいきたい。

ーー
フィールドでプレーする誰もが必ず一度や二度、
屈辱を味わわされるだろう。
打ちのめされたことがない選手など存在しない。

ただ、一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうとする。

並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い。

そして、敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。

ーー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月15日
読了日 : 2022年8月15日
本棚登録日 : 2022年8月7日

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コメント 1件

Manideさんのコメント
2022/08/15

マロロンさん、こんにちは♪

コメントありがとうございます Σ(゚Д゚*)ハヤッ

再読するきっかけをいただきありがとうございました。よい気づきをありがとうございます。

変化に気づかないというのは、往々にしてあるんだろうな〜と、感じさせられました。
自分にとっての最高の一冊に巡り合うというのも、最高のチーズですね

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